山羊座1度~30度まとめ
山羊座1度 認識を求めるインディアンの酋長
どのサインも1度はそのサインの特質が強くあらわれます。山羊座1度はもっとも山羊座的な特徴が詩文にこめられています。前のサインの火の射手座から土の山羊座へ移る大きな切りかわりの日です。
インディアンの酋長は村の長です。現代風にいうと会社の社長、グループのリーダーとか複数の人を束ねる存在と考えると分かりやすいかもしれません。リーダーが様々な立場の人の意見をとりまとめていく姿が浮かんできます。会社やグループのように複数の人々の意見をすべて聞いていては前には進めません。そこで社長ははっきりと目標を示してゴールに導いていくために強く主張したりしないといけません。
実際に私が占星術セッションで太陽が山羊座の1度の人は、経営者、自営業者の方がいました。自己主張が強く、個性が全面に出ていました。人によってはその個性の強さから反感を買ったり、敵を作りやすい感じがします。でも、そのくらいの勢いや強さがあるからたくさんの人を引っ張っていく力があるのだと思います。
山羊座2度 3つのステンドグラスの窓、1つは爆撃で損傷している
どのサインも2度は1度のリアクションとして表れます。山羊座の1度でインディアンの酋長が自己主張が強すぎたため、反対勢力の反撃がこの山羊座の2度です。結果、争いが起こり教会の3つのステンドグラスのうちの1つが爆撃で損傷してしまいます。
山羊座は地の元素の活動宮です。行動することが山羊座の本質ですから静かにしていることが出来ません。だから応戦してしまうんですね。反対した手前、挙げたこぶしをおろせない困った事態をひきおしかねません。
現実社会に置きかえてイメージすると、山羊座の1度で社長が会社理念や方針を出した結果が山羊座2度で社員がブーブー言い始める、ストライキを起こすみたいな感じでしょうか。
それで社長はちょっと待てよと内省し始めます。ここでの教会は精神性や伝統を表わしていて人々の心に存在する理想の社会です。社長としては会社理念を打ち立てたのに社員が理解してくれないので、「これはまずいなぁ、困った」と自信をなくしてしまう。もちろん、社長と社員というのは、たとえばのお話しです。
数字の1はスタートで山羊座の宣言をします。なので、勢いがあります。それに対して数字の2は数字1に対してのリアクションなので、受け身なんです。
山羊座3度 成長と理解に対して受容的な人間の魂
どのサインでも3度は1度と2度の調停です。1度で宣言してスタートを切り、2度でそのリアクション、反応が返ってきて、3度は1度と2度の両方のバランスをとりつつジャンプ(成長)します。
山羊座1度のインディアンの酋長の主張が強すぎたため、山羊座2度では反対勢力との争いがおこり教会のステンドグラスが割れてしまいました。教会は精神世界を表し、インディアンの酋長は自信を打ち砕かれ、内省します。反対勢力を説得する力量、人間力が必要だと感じます。
そして山羊座の3度ではいろんな人の話しを聞き、出来るだけ偏りないように努めます。山羊座は社会においての秩序、ルールを守る大人のサインだと言われます。自己主張ばかりして周りが認めなければ秩序は保てません。だから、自分の在り方を社会に適応させていく必要があると考えるんですね。ぐっと成長する山羊座の3度。
山羊座4度 大きなカヌーへ乗り込む一団
4度はどのサインも3度でジャンプしたものを着地、安定化させます。
ジャンプしたあとは必ず地に足をつけていきます。
カヌーに乗り込むメンバーは行き先が同じです。つまり、乗組員全員がひとつの目的地に向かって進んでいく情景が浮かんできますね。
山羊座は集団社会をあらわすサインです。実社会において実績を上げること、組織を作り上げることなど大人としての対応をしていくことになります。
カヌーに乗っている乗組員の気持ちや行動がバラバラでは目的地にたどりつくことは出来ません。しかも、カヌーなので小さな集団です。山羊座1度のインディアンの酋長が上から目線ではいけないと山羊座2度で考えを改め、3度で成長してこの4度では和をみださないよう小さな集団をまとめて先導していく姿です。
山羊座5度 カヌーを漕ぎ戦争の踊りを踊っているインディアン
どのサインも4度で着地しエネルギーを蓄えました。そしてこの5度では新しい冒険にチャレンジして行きます。あと先を考えずに、飛び出していこう!という姿勢なのでテンションが高く衝動的です。時に過激となりますが、その分、推進力は高いです。
山羊座1度ではインディアンの酋長だけが意欲まんまんでした。2度で部族内からの反撃にあい、3度では酋長は部族の気持ちをまとめようと努力し成長します。4度では目的を同じくする部族の仲間と一緒にカヌーに乗り込み敵地へ向かいます。そして、この5度ではカヌーの乗組員全員が果敢に敵地に乗り込みます。勝利のダンスをして祝っています。
現実世界だと、ノルマを達成して全社をあげてお祝いムードという感じです。山羊座は集団社会をあらわすので、一人だけでなく会社の上司、部下、同僚など集団で勝ち取るイメージです。
山羊座6度 暗いアーチのある小道と底に敷かれた十本の丸太
どのサインも6度は環境との関わりを示しています。その人のいる環境のなかでどう立ち振る舞うかを意識します。6番目のサイン乙女座のように誰かの役に立ちたい、相手の要求にこたえていくことになります。
このシンボルに描かれている暗いアーチは森をさしています。森は集団意識を表わしていて土地のエネルギーが集約されています。アーチと小道と10本の丸太が敷かれていることによってその先の世界へ導かれていきます。
現実世界では会社などの集団組織のなかで自分を犠牲にして誰かのために働く人の姿が思い浮かんできます。この人が身を投じた結果、多くの人が助けられます。この度数を持つ人は親分肌でお世話好きな面があります。
山羊座7度 力のあるベールに隠れた預言者
どのサインも7度は落差や対立を表わします。山羊座6度で集団社会の中で個を捨てて自分の責務を果たした人が、この7度では集団社会からの反発、反動があります。集団社会のなかでは立場の強い者と弱い者がうまれます。(落差)組織を存続させていこうという力と組織を解散する力の対立かもしれません。他人との対立だけでなく自分の中での葛藤も表します。その結果、集団から離れて一人となります。
集団の中にいたら見えなかったものが、一人になることで見えてくるものがあります。孤独ですが、人にはない視野、知見が広がります。(預言者)
山羊座8度 幸せそうに歌う家の中の鳥
どのサインも8度は7の落差を超越します。7度では強い者と弱い者など力の差がありましたが、この8度では対立したものを統合します。8度はエネルギーをためることで不安定な状態、状況を乗り越えます。
安定感が出てくるわけですが、その反面で外の状況に敏感に反応する力が弱くなります。
どのサインもそのサインの元素をため込んでいきます。山羊座は土の元素なので現実的なこと、例えば生活力、経済力などを蓄えていくことになります。
さて、肝心のサビアンシンボルの詩文をみてみると、鳥が家のなかで歌っています。鳥は自由、平和、思想の象徴です。鳥は家の外でのびのびと空を舞っているのが本来の姿です。しかし、山羊座8度の鳥は外の世界を知らずに家の中で餌を与えられ幸せそうに歌っています。自由に飛び回ることよりも安全な場所で暮らすことを選んでいます。
実社会では自由や冒険より安定を選ぶことはよくあることかもしれません。
山羊座9度 ハープを運ぶ天使
どのサインも9度はそのサインの思想、考えを表わしています。9は1から9までの最後のまとめの数字で、ひとつの完成を表します。また、9番目のサイン射手座で考えると、常に上へ上へとのぼっていく火のようです。8度では集団社会で順応していましたが、この9度ではさらに自然界のリズムと合わせていこうとしていきます。
天使は自然界のリズム、ハープは調和を奏でる楽器です。スピードが重視される現代社会においては、自然界のリズムはスローすぎるかもしれません。
しかし、人間も自然の一部なのでこちらの方が無理のないリズムで生きることになるでしょう。
山羊座10度 手から餌をもらうアホウドリ
どのサインも10度は外に対してアピールする、プレゼンするなどの発信力を表わしています。その前の1から9までの経験をもとに完成させていきます。10番目のサイン山羊座と考えると、社会に対して積極的に働きかけていく性質を表わしています。
山羊座10度ではアホウドリと人間のシンボルが描かれています。アホウドリからの視点で見ると人間は種の違う生命体です。自分と違うものは未知のモノ、得体のしれないモノには恐怖心が伴います。しかし、ここでは人間の手から餌をもらっているアホウドリということは、恐怖心をわきにやって思い切って餌を食べにやってきているわけです。
実生活に置き換えると、住み慣れた環境を離れて別の場所へ移動する場面が浮かんできます。外に飛び出して、未知の可能性にかけてみる、自分の可能性を広げていこうとします。
山羊座11度 キジの大きな群れ
どのサインも11度はテンションの高さを表します。根拠のない自信、怖いもの知らずの面があります。
キジは日常の一般社会とは隔絶した囲いの中で飼われていて、特別な環境にいます。実社会だと優れたもの、秀でたもの、エリートの集まりを表わしています。あるは専門家の集まり、研究会、趣味のカルチャースクールなどもありです。他とは違う何か、しかも一人ではなく少数のグループでの活動です。
山羊座12度 講義をする自然の学徒
どのサインも12度は未知の探究をします。数字の12は1+2で3。3は生産性、運動リズムを表します。3は奇数なので外側へ向かい、12は偶数なので内側に向かいます。
山羊座11度で集められた、あるいは集まったグループが、この12度では講義をうけている様子が描かれています。素人の集まりではなく少数精鋭のグループです。ごく少数の人しか知らない情報を仲間内で共有するイメージが浮かんできます。
山羊座13度 火の崇拝者
どのサインも13度はカリスマ度数です。人より突出した才能、人と迎合しないなどの特徴が表れます。
火は創造性、アイディア、インスピレーションの象徴です。この山羊座13度では信仰を表わしています。内面にやどる信仰心を温め続けています。
実社会においては集中力を持続させ、ひとつの物事にわき目もふらず取り組む姿がイメージできます。なので、物事を達成するスピードが驚くほど速いでしょう。
山羊座14度 花崗岩に刻まれた古代の浮き彫り
どのサインも13度は突出していますが、次の14度は偶数なので、落ち着いています。数字1+4=5で子供をうむ、創造性などの意味があります。外からはわからないけど、内側はクリエイティビティの塊!
さて、サビアンシンボルでは古代からずっとそこにある彫刻が目の前にある状態が描かれています。すでに先人が刻んできた歴史を表わしています。
13度では自分だけが特別ですごい!人類初かも!なんて思っていたのに、山羊座14度では実はすでに先人がやってきたことで珍しくもなんともないというのにきづかされます。
山羊座15度 病院の子供病棟にあるたくさんのおもちゃ
どのサインも15度はそのサインのピーク(頂点)です。サイン30度のちょうど真ん中の折り返し点にあたります。15度以降はまったく違う方向性へと進んでいきます。新月から満月に向かって丸く膨らんでいく流れと、満月から新月へ向かって月が徐々に欠けていく様子と似ています。
さて、山羊座15度では子供とおもちゃが描かれています。大人のサインといわれる山羊座らしくない取り合わせです。11度のキジの群れ、12度の自然の学徒、13度の火の崇拝者のそれぞれの度数では少数の選ばれたものたちの集まりでした。14度ではすでに古代の人々が確立してきたものがあるとわかり、15度ではもっとフランクに子供がおもちゃで遊ぶような感覚で情操教育をしようとする姿がイメージできます。
山羊座の前半1度~15度と山羊座16度~30度ではガラッと様相がかわってきます。続きは明日の山羊座16度でお話しします。
山羊座16度 体操着の少年少女
どのサインも16度は30度の真ん中で、卵を半分にパックリ割って中身がとびだしていくのをイメージするとわかりやすいかもしれません。一見、割れるとか崩れるのは良くない感じがしますが、卵も殻をやぶらないと中身を食べることができません。
タロットカードの16番「塔」はイナズマによって崩れる塔が描かれています。このカードがでると皆な一様にギョッとします。しかし、別の見方をすれば塔に閉じ込められていた人が外に飛び出すきっかけともなります。
私自身、このHPを作るときに出来るところまで自力でやってみようと試みました。欲がでてきてもう少し見栄えをよくしたいと思いフリーランスの男性に依頼しました。その時に引いたカードが16番「塔」です。すでに相談をしたりしていたのと、年の瀬でどうにか年内に仕上げたいと考えていた時です。通常ならその人を選ばなかったでしょう。しかし、その同じ時期に別のことを占っても16番「塔」が何度も何度も繰り返しでてきました。
「あっ、これは今までの私のやり方を変えるきっかけになる」「大変そう!やばいかも!」と思いました。
HPの打ち合わせが始まり、もうそろそろ完成かなぁというところまできて、修正しないといけないことが出てきました。細かい点は省きますが、何度も16番「塔」のカードが脳裏に浮かびました。そのたびに「塔」が崩れたその先には17番の「星」が見える!(次の17度で詳しく説明します)
多分、今日がそのフリーランスの男性とのやり取りの最後になるでしょう。つまり、ひとまず形だけは完成。あとは私自身が記事を投稿して育てていきます。
前置きが長くなりました。山羊座16度では大人のサイン山羊座らしからぬ体操着の少年少女が描かれています。15度の子供が成長して少年少女になり、体操着という動きやすい服を身に着けています。
山羊座の初期はインディアンの酋長から始まり、戦闘モード全開でした。隣村とのバトルを経てリーダーとしての統率力や人心掌握術を学びます。𠮟咤激励だけで人はついてこない、じゃ、もっと楽しく(仕事を)やろうじゃないかとおもちゃ遊びをし、体操着に着替えて柔軟に動けるようにします。ここでのポイントはひとりじゃなくて集団です。山羊座と反対側の蟹座は集団を表わすサインです。集団社会のなかでどう立ちふるまうか?
山羊座17度 密かに裸で入浴する少女
どのサインも16度で1度~15度までの考え方、価値観がガラッと崩れて、この17度では先が見通せるようになってきます。タロットカードの16番「塔」でガラガラくずれた瓦礫の向こうに17番「星」が見えます。
もし、古い価値観(塔)にとらわれていたら、新しい世界(星)は見えなかったでしょう。
住み慣れた世界はよく馴染んでいて居心地がいいですが、その中だけに生きるとなると停滞してしまいます。「塔」が崩れることは、始めは痛みがともないますが、その分新しいモノを見つけるので結果としては新陳代謝が起こり、活力がわいてきます。
山羊座16度でビジネス、仕事の象徴である山羊座に反対側の家族を思いの蟹座が侵入してきます。山羊座も蟹座もともに集団をあらわしますが、山羊座は社会的な立場、蟹座は家庭というように公の場とプライベートの関係です。山羊座16度の体操着を着ていた少年少女が、17度では裸になり入浴します。蟹座の家族や仲間内だけの親密さが、この17度に表れています。
実社会では会社の温泉社員旅行に行って、温泉に入ってリラックスして、語り合うイメージです。会社内では言いにくいことも宴会で酒を飲み、温泉にはいって和気あいあいとした中ででてくる発想、アイディアがあるかもしれませんね。
山羊座18度 イギリスの国旗
どのサインも16度で人格クラッシュを起こし、17度で解放され、18度で節度をたもちつつリラックスする方法を探します。
大人のサインの山羊座がお湯につかってのんびりし過ぎたらダメだなぁとこの18度で山羊座の自制心を取り戻します。イギリスの国旗はかつての海を制覇したイギリス艦隊の象徴です。ここでも水の星座、蟹座の影響を受けて海がでてきます。
山羊座は集団組織の目的のためには個人を捨てて、あるいは自制してその目的のために働きます。自己コントールができるところが、大人のサインといわれる理由です。
TPOをわきまえて行動する大人の山羊座をイメージしやすい度数です。
山羊座19度 大きな買い物袋を下げた5歳くらいの子供
どのサインも19度は想像の世界を広げていきます。現実を自分が思い描いたものに近づけていきます。
ささいな事、小さなことの積み重ねで現実を理想に変えていく度数です。
私の太陽が山羊座19度なので、とてもなじみのあるシンボルです。5歳くらいの子供がお使いにいかされて、その小さな体には大きすぎる買い物袋をさげている様子です。なので、ちょうどいい位ではなく、頑張ってやる役割みたいなイメージです。
私も小さい頃は末っ子なので4歳年上の兄の使いぱしりのような感じでした。ご想像ください、私が幼稚園児で兄が小学生位の時です。その他、自分の字が上手ではないからという理由で姉の代筆をさせられたり(私も達筆ではないです)大人のマナーという本を参考に目上の人に出す手紙をかいたりしていました。そのためか、同世代の若者らしい話し言葉や書き言葉が出来ないです。
社会にでてから新入社員の頃からちょっと責任のある役割を任されたりしました。その結果、ほんの少し同世代の人と比べると身についたスキルが多いかもしれません。
山羊座20度 歌っている隠れた合唱隊
どのサインも20度は環境の影響を受けない、振り回されない度数です。自分でコントロールする力をもっています。外側の条件に振り回されないので、安定感があります。特に土のサインはその性質と相まって信頼が得やすいでしょう。山羊座は土の活動サインなので、自ら積極的に協力していこうとします。
山羊座19度の合唱隊はお互いに協力してハーモニーを奏でています。自分だけが目立とうとして和をみだすということはありません。出過ぎず引っ込み過ぎずちょうど良い加減で動きます。自分だけが得をしたいとか、主役にないたいとかいう気持ちを抑え、組織やグループ全体のことを考えて立ち振る舞います。
山羊座21度 リレー競争
どのサインも21度はそのサインの特徴が最も強くでます。能動的でテンションが高く、生産性、創造性を表します。ほどほどで止めておこうということはなくて、やり過ぎる傾向がある度数です。
山羊座は個人プレーではなく集団プレーが本来の姿なので、このリレー競争を実社会におきかえると、企業間の競争と考えても良いでしょう。リレー競争のメンバーはそれぞれ選ばれた人がなるので、個人、個人の能力は優れています。その優れた能力をチームとして発揮していくことに充実感をえるでしょう。
山羊座22度 敗北を優美に認める将軍
どのサインも21度はテンションが高く、22度はクールダウンします。数秘術的には2+2=4で安定、着地を意味します。
山羊座21度のリレー競争はシンボルのごとく、争って勝ち取っていきますが、この山羊座22度では勝ち負けだけでは充実感、満足感が得られないこと、本当の意味での豊かさについて示しています。仕事の成功だけが、本物の成功ではないことを伝えています。
山羊座23度 戦争での勇敢さをたたえる二つの賞
どのサインも21度でジャンプ、22度で着地、そして23度はジャンプと着地の両方を自由自在に操ることができる度数です。どちらもコントロールできるという強みがあります。
さて、山羊座23度では2つの賞がでてきます。この2つのうちの1つは21度のジャンプする力、もう1つは22度の着地する力です。21度では社会での競争に勝つこと、22度では競争からおりること、そして23度では競争することも、競争からおりることもできる柔軟さを表わしています。どちらも自分次第ということなので、余裕があります。
山羊座24度 修道院に入る女
どのサインも24度はどんどんエスカレートしていきます。傍から見るとやり過ぎて変な人と思われるかもしれませんが、元々この度数を持っている人はそれが普通のことなので変だとは思わないでしょう。
山羊座24度の修道院に入る女は、外の世界で酸いも甘いも、さまざまな体験をしてきたその先の居場所と考えて良いでしょう。やりつくしたからこそ、次のステップとしての修道院。霊的体験やスピリチュアルなことが摩訶不思議なものではなく、当たり前のこととして受けとめられる場所、聖域なのです。
山羊座25度 東洋の敷物を扱う商人
どのサインも25度はそのサインの完成された形がシンボルに表れています。
山羊座25度の東洋の敷物は異文化から持ち込んだモノを表わしています。24度の修道院は隔絶された世界の象徴で、この25度では外の世界へと興味がでてきます。自国の文化とは違う海外への憧れ、新鮮さ、興味などです。また、商人は敷物以外のモノや価値感を運んできます。
山羊座26度 水の妖精
どのサインも26度は25度で完成されたものを享受します。上から下に降りてくるものを受け取る性質をもっています。「棚からぼたもち」のようなイメージです。
山羊座の26度の水は上から下に落ちていきます。また、水は感情や情操を象徴する元素です。水の妖精は山羊座の土に目に見えない世界、潤いを与えるものと考えても良いでしょう。山羊座はビジネス、仕事などとても現実感の強い土のサインですが、ここではそこに癒しと安らぎをもたらしてくれるものとして水の妖精が描かれています。現実社会においては、芸術など人の心を豊かにするものと考えても良いでしょう。
山羊座27度 山の巡礼
どのサインも27度は努力して勝ち取っていく様がシンボルに描かれています。向上心を持って上へ、今よりも更に上へと目指していきます。前の26度が落ちているのを待つのとは対象的です。努力し続ける度数です。
この山羊座27度でも山の頂上に向かって登っていく、しかも巡礼なので修行として自らに負荷を課して登っていく様がシンボルに表れています。
現実社会におきかえると、会社、組織での昇進や社会での名誉、名声の獲得と考えても良いでしょう。そのためにたゆまぬ努力をし続ける必要があるので、なかなか厳しい感じがします。
山羊座28度 大きな養鶏場
どのサインも28度は次のサインへ飛び出す準備をします。これは数秘術的に説明すると28は2+8=10⇒1+0=1で「1」の系列です。数字の「1」はスタートで「1」「10」「19」「28」がこの系列です。
山羊座の27度の山の巡礼で山の頂点にたどり着きました。28度ではその山のてっぺんに大きな養鶏場があります。鳥は風の象徴です。風はコミュニケーション、知識、情報を意味します。山の頂上からは遠くの山々を眺めることや下界を俯瞰することができます。山に登ったからこそ見ることが出来る風景が広がっています。
現実社会におきかえて考えると、会社のトップである社長は自社のことだけでなく、他社のことを見る、また将来を見通す力やヴィジョンが必要となってきます。社員からみえる世界と社長からみえる世界は異なってきます。
山羊座29度 お茶の葉占いをしている女
どのサインも29度は今までのサインと次のサインの比較をします。ここでは山羊座と次のサインの水瓶座の比較をすることになります。山羊座は集団社会を表し、水瓶座はその集団社会から外に飛び出していく風のサインです。山羊座の土を水瓶座の風が吹き飛ばしていくのをイメージすると分かりやすいかもしれません。山羊座の世界の常識は水瓶座の世界では通用しないか、変に感じるでしょう。
山羊座29度では集団の意識、雰囲気にのまれることなく、客観的に外からみた視点で見ようとします。
中にどっぷりつかっていたら見えないものが、外からは一目瞭然ということはよくありますよね。ここでのお茶の葉占いをしている女は集団に属せず、つまりアウトサイダーだからこそ見えるものがあるというふうに解釈しても良いでしょう。
山羊座30度 秘密のビジネス会議
どのサインも30度はそのサインの最後の度数なので、総決算!シンボルにもそのサインのまとめが描かれています。そして、30度は次のサインへと意識がむかいます。山羊座なら次の水瓶座へと向かい、「もう山羊座は十分です、飽き飽きです。」みたいな感じになります。早く次に行こうとするのです。
山羊座30度ではビジネスマンが自分たちだけで秘密の会議をしている様子が描かれています。組織の上層部だけの一部の人達の間で物事が決められていくので、メンバー以外の人は何にも知らない状況です。この限られた組織の枠組みから抜け出そうとする動きがはじまり、次の水瓶座へバトンタッチしていきます。いよいよ、明日は水瓶座1度、土の元素の山羊座から風の元素の水瓶座へ切り替わる日です。